今日は牛革のお話を。馴染み深い動物から、珍獣(!?)まで、レザー製品には本当に多用な種類の革が用いられています。
基本的には脊椎動物であればどんな動物も皮革素材として扱えるのですが(例えばカエルなども)、その中でも圧倒的に多いのが牛革(COW)です。
牛革が多い最大の理由としては、牛革は食肉加工の副産物として、安定的に供給されるためです。
牛革の種類
牛革の名前は、大きく下記のように分類されます。
カーフスキン | 生後6ヶ月以内の仔牛の革。 |
---|---|
キップスキン | 生後6ヶ月~1年以内の牛の革。 |
ステアハイド | 生後2年以上経った、去勢済みの雄牛(成牛)の革。肉牛として育成された牛を食用とした際に、副産物として供給されます。 |
カウハイド | 出産経験のある、生後2年経過した雌牛(成牛)の革。ステアハイドよりも薄く柔らかく、きめ細かい特徴があります。 |
性別・月齢・出産や去勢の有無などによって分類がなされます。
一般的に子牛は柔らかく傷が少ないため希少価値が高く、成牛は強度があり面積も広く、幅広い用途に使われる傾向があります。
カーフスキンが使われている革製品は一般的に高価なものが多いのは、こうした背景があるんですね。