本日はALBEROの革のお手入れについて解説します。
「ALBERO製品は初めて」「革のお手入れに自信がないなぁ」という方のご参考になれば幸いです!
革のお手入れ・保管方法に関する基本
ALBEROの革に限らず、まず革のお手入れや保管方法に関しては、以下のポイントを押さえることが大切です。
- ブラッシングによるお手入れを基本とする。(埃をためない)
- 革の状態を見ながら適切に革クリームを塗布し、乾拭きして仕上げをする。
- 革クリームの使用頻度や一度の塗布量は、多すぎても良くない。
- カビが生えやすいのは保管時。保管場所や保管状態に注意する。
- 水に濡れたら、風通しの良い場所で陰干しにする。
革クリームを使ったケアは重要ですが、頻繁に塗布すれば良いというわけではなく、適切なタイミングに適切な量を使用することが大切です。
手に触れる機会の多い財布や革小物は、それだけ手の油分なども吸収しやすいため、それほど頻繁に手入れをする必要がない場合もあります。毎週1回などと決めて革クリームを塗ると、栄養過多になりカビ発生のリスクが高くなる場合もあります。
あくまで革の状態を見て、油分が抜けカサカサしてきたと感じられたときに都度お手入れをするのがおすすめです。(一般的なタンニンなめし革の場合。エナメル革、顔料仕上げの革、起毛革などはまた別です)
ヌメ革(ナチュレ、ナチュラーレ)のお手入れ
※写真は ALBERO 小銭入れ付き財布 5342 です。
ALBEROを代表するヌメ革の「ナチュレシリーズ(財布小物)」「ナチュラーレシリーズ(バッグ)」。
いわば“すっぴん”の革とも言えるナチュラルな本ヌメ革を使用した贅沢なシリーズです。革のエイジングを存分に味わえる反面、使用当初は少し気を遣うことも。適切なケア方法を知り、革を自分色に育て上げていきたいものです。
なお、ナチュレシリーズ、ナチュラーレシリーズなどヌメ革製品のお手入れについては、こちらもご覧ください。ヌメ革のお手入れについてより詳細に記載させていただいています。
使い始めのヌメ革の日光浴について
使い始めのヌメ革製品に日光浴をさせることで、少し革のエイジングを進めてから使用する日光浴。
ヌメ革製品をきれいに使ううえでオススメさせていただいていますが、この日光浴はさせてもさせなくてもどちらでもOKです。
以下にあてはまる方は、日光浴をさせてから使うのも良いでしょう。
- ヌメ革は初めは汚れが目立ちやすいため、使い初めすぐに汚してしまわないか不安な方
- ヌメ革の初めはちょっと白すぎて、使っていて気になる方
日光浴を行う際には、直射日光を避け1週間以内を目安として、ほんのりと革に色が付く程度を目安に行います。
過度の日光浴は革の表面をカサカサと乾燥させてしまう場合もあり、場合によっては表面に白い斑点が出てしまう場合も。こまめに革の表面の様子を見ながら行いましょう。
オールドマドラスシリーズのお手入れについて
革の自然なトラ模様と光沢が美しい OLD MADRAS(オールドマドラス)シリーズ。クリームを塗布することでかえって光沢が失われてしまう場合もありますので、基本的にはケアクリームを塗布する必要がありません。
ブラッシングケアで、気がついたときに埃を払ってあげましょう。ステッチの隙間や財布のじゃばら部分など、埃のたまりやすい場所は重点的にケアします。
ベレッタシリーズの革のお手入れについて
ベレッタシリーズは、伝統のバケッタ製法を用いベジタブルタンニン鞣しを施したイタリアンレザーを使用しています。もともとオイル分を多く含むため、使い始めは特に手入れは必要ありません。
数ヶ月〜半年以上使って表面が乾燥してきたときは、ブリオ革クリームなどの革専用クリームを塗ります。
ピエロシリーズの革のお手入れについて
PIERROT(ピエロ)シリーズの革は、基本的には一般的なタンニンなめし革同様のお手入れ方法でOKです。
日常的にはブラッシングケアを基本とし、数ヶ月〜半年以上使って表面が乾燥してきたときに、アロマレザークリーム、ブリオ革クリームなどの革専用のケアクリームを塗布します。
それぞれの革の特徴を知って、適切にケアしましょう。
同じ本革でも、動物の種類・革の仕上げ方法によってケア方法は様々です。
ALBERO 製品に採用されている上質な革は、長く使うほどに美しい風合いをたたえていくものが殆どです。それぞれの革にぴったりのお手入れをして、長く愛用していきたいものですね。